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素直じゃない契約

第9章 対面

舟に乗る前にパーツに名前を書いてあったので、
恭介はそれを躊躇なく神社の鳥居に付けた。

あたしは…
どうすれば…

戸惑っていると恭介があたしの手を包んできた。


「この鍵を持っていてくれ」


そう言って鍵を渡してくれた。


「沙羅が本当に俺のことを好きになったらでええ。好きになってくれたらそのハートの片方をつけてくれるか??」

「…分かった」


私は…恭介が好きなのか正直分からない…

いつか、このハートをつけるときがくるのか…

その時のあたしはどうなっているんだろう…


帰りの車でそんなことを思いながら、窓から外を見た

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