素直じゃない契約
第10章 文化祭
「ちょ…」
「どうせ歩けないんやろ??手とかにも力が入ってないみたいやし…あ。」
恭介があたしの胸の下着が出ていることに気づいた。
「すまんな、気づかんかったわ(笑)失礼するで」
恭介が服をちゃんと直してくれた。
そして横抱きにし持ち上げた。
外に出てここが学校敷地内の人気のない場所にある倉庫だと分かった。
「あの…おんぶに…し…」
「ん??良いやんお姫様だっこ♪俺がイケメン王子!!!沙羅がうさぎ姫様や!」
「意味わかんな…」
恭介に抱っこされながら、ずっと思ってた…。
恭介以外の人に下着なんて見せたくないと思ったし、
いつもなら自分でどうにかしよう、って思ってたのに…
恭介のことばっかり考えてた…。
恭介が来てくれたとき、すっごく嬉しかった…。