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ワタシの履歴

第12章 無心

私はちょっとビックリしたが、特に何も言わなかった。

こうなる事を予想して、ココに来たからだ。

次に登君は力を緩めて、私の顔を覗き込んだ。

私も登君を見る。

2〜3秒、じっと私を見たあと、自然な感じでキスをしてきた。

私もそれに応える。

登君は、本当に優しい人なんだなぁ…キスが優しい。

キスをしながら、私の上に覆いかぶさる。

ホッペや耳、首、色々な場所にキスをしながら、時々「輝子…」と言い、唇や手で、私の感じる場所を探している。

私は特に深く考えず、流れに身を任せた。



終わった後、登君は私を抱き締めて言う。

「…ねぇ、なんでヤらせてくれたの?」

『何か言葉おかしくない?』

と思いながら

「…なんでって…」

と言って眠いフリをし、結局答えなかった。


お昼まで寝て、登君は私を送ってくれた。

「また!連絡するし!連絡ちょうだい!」

と言った登君に

「うん。じゃあね~」

と言った私。

でも私からは連絡しなかった。

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