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ワタシの履歴

第12章 無心

登君からは、頻繁にメールがあった。

私はそれに返信するだけ。

登君からメールがなければ、私からはしない。

『付き合って』とも言われたが、私はもう少し待ってと言って、なあなあにしていた。

正直、付き合う気はなかったのだ。


ある日、登君から遊ぼうと誘われて、会った。

登君が

「どこ行く?」

と言った。

「どこがいいかなぁ?」

と答えると

「…ホテルは?」

私はイラっとした。

「ホテルはヤダ!なら帰る!」

すると登君が焦って

「ゴメン!ゴメン!冗談!」

この日も手を出す事なくちゃんと送ってくれた。

登君からの誘いのメールは何回もあって、2回断って3回目誘われた時、また会う事になった。

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