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ワタシの履歴

第17章 春ちゃん

その公務員の施設では、試験(定期テストのようなもので、ココでは試験と言っていた)も頻繁にあって、試験前になると、お店はお客様がほとんどいなくなる。

そんな時も、私が春ちゃんに電話をすると、試験の勉強をさっさと終わらせて、1時間だけでもお店に来てくれた。

そしていつも何でも注文させてくれて、私が隣に座ると常に笑顔でいてくれた。

私が他のお客様に付いていて、そのお客様が私に無理矢理キスしようとした時、「おい!いい加減にしろよ」と、凄みながら言ってくれた。

春ちゃんは、私がイヤな顔を少しでもするとすぐに気付いて、そのお客様から離してくれたり、割って入って盛り上げてくれたりした。


春ちゃんは、私の少しの変化に、いつもすぐ気付いてくれた人だ。

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