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ワタシの履歴

第17章 春ちゃん

キャバも1ヶ月を経とうとしていた6月も終わり。

私は普通を装っていたが、あの日の4月23日を思い出していた。



夕方、携帯が鳴り、見ると知らない番号だ。

誰かから聞いたお客様かもしれないし、知らない番号にも出ていた私は、この電話もためらい無く出た。

「もしもし?」

「もしもし。輝子?」

「そうですけど、誰?」

「…順二」

『…順二?』

一気に脳が醒めた。

心臓が、ドク!っと鳴った。


順二は中学の仲良くしていた同級生。

…武の友達。


変な汗が出る。

「…なに」

ボソッと冷たく言う私。

「…武から聞いて…」

「…それで…?」

動悸が激しくなり、冷や汗が出ていたが、それを隠して冷たく言う。

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