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ワタシの履歴

第21章 選択

もう、怖いし痛いし行って欲しく無いし逃げたいし…どうにもならない気持ちでいっぱいだった。

でも、殴られて、引きずられて…こんな事されたのは人生で初めてで、私は反抗する勇気も気力もなかった。


二次会の飲み屋に送っていく車…うちはステップワゴンだったため、夫は真ん中の椅子をどかした一番後ろに乗っていた。

私は運転しながら、暴力を振るわれたという現実にショックで、その現実が信じられなくて、悔しくて、悲しくて、涙がとめどなく溢れていた。
鼻水もすする事無く垂れ流し。


だって、夫に泣いている事を気付かれたくなかったんだ。


泣いているのがバレるのは悔しかったから。

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