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ワタシの履歴

第21章 選択

私は、事の大きさに、呆然としながら車に戻った。


『私は大げさなのかな…大げさなんだな、きっと…』


そう思って、夫が仕事でいない家に戻った。


部屋は色々やりっぱなしで、夫が慌ただしく仕事に向かったのが分かる。


その部屋を片付けもしないで、椅子に腰かけて考える…



『私は離婚するのか…?不幸な女なの…?』



まだ当時22歳の私の周りには結婚した人ばかりで、離婚した人なんて全然いなかった。

私の両親も仲が良くて、離婚なんて遠い世界の話。

結婚したら一生と思っていて、離婚した人は不幸だった人。
バツ1の人は、世間は冷たい目で見る。

と、当時の私は思っていた。

だから今まで、離婚なんて選択肢になかったのだ。

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