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ワタシの履歴

第24章 嘘

龍平は、ビックリしたような焦ったような顔をして言った。

「なに勝手に財布見てんだよ!」

「それは悪かったけど、それ以上に悪い事じゃない?コレ」

思った以上に冷静に話している私。

「…コレは…いや、たまたま名刺配ってて、貰っただけだよ!」

そう言って、夫は【百々音】の名刺を慌てて取った。

「たまたま貰って、たまたまそんなプリクラ撮ったの?」

口調は冷静なように話しているが、私の心臓は相変わらず激しく動いている。

そしてきっと、目は怖かっただろう。

龍平は、私が裏も見た事を知って、言葉が詰まって黙った。

「携帯も見せて貰ったけど。連絡取り合ってるのね。どんな仲なの?」

「いや…1回行ったらメールくるだけで…」

「嘘でしょ。行ったのは1回だけじゃないでしょ」

「…」


「ヤったんでしょ!?」


私は声が大きくなった。

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