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ワタシの履歴

第25章 距離

月曜日になった。

今夜は、龍平が家に帰ってくる。

でも、まだ結論は出ていない…

頭の中に、またあの女とセックスしている龍平が想像される。


今までされた事も…楽しかった事も…


結局の所、龍平自体はどう思っているのか…


どうしたいのか…



そんな事を、ずっとぐるぐると考えていると、携帯が鳴った。

『パパだ。どうしたんだろう?』

「もしもし?」

「輝子、明日こっち来れないか?」

「何で?どうしたの?」

「ママが、普通じゃないんだ…」

「普通じゃないって?」

「幻聴が聞こえるみたいで、変なんだ」

「幻聴?入院したばっかで不安定なんじゃない?」

「だといいけど…とにかく明日来てみてよ」

「分かった」

と言って電話を切った。

『幻聴…?なんだろ…』

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