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ワタシの履歴

第30章 命

4月下旬のある日の夜、チェルシーはご飯を食べた後に、少し吐いてしまった。

フェレットが吐くのは、犬や猫が吐くのより、ちょっと深刻だ。

フェレットは食道が長く、吐くのにすごく体力が使われる。

ただ、一度吐いただけだったので、心配ではあったけど、もう少し様子を見る事にした。


しかし次の日の朝、ゲージの中は吐いた跡が2ヶ所もあった。

私は心配になり、夫の龍平に相談した。

「チェルシー、吐いた跡が2ヶ所もあった…病院連れてっていい?」

「病院?そんな吐いた位大丈夫だって!」

「だって、フェレットって吐くの大変な事なんだよ?」

「大丈夫だって!病院行ったら金かかっだろ!」

私はこれを聞いて、ちょっとムカっとした。

だって、龍平はパチスロで簡単に2万や3万使うのに。

だからこの時の私は、ひかなかった。

「フェレットが吐くのは犬や猫とは違うんだよ。本当に問題なんだって!昨日と合わせて3回も吐いてるし、栄養だって摂れてない事になるじゃん」

引き下がらない私に龍平は驚いたようで、

「分かったよ…じゃあとりあえず行くだけ行ってこいよ」

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