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ワタシの履歴

第31章 終末

その日の夜は、リビングでママと二人で食べながら、今まで話してなかった事を話した。

離婚をすると報告した時、簡単には話してあったけど、この時は全てを話した。

借金…パチスロ…酒癖…暴力…浮気…愛が薄い事。

チェルシーに対する言動は、実は手術の事だけじゃなかった。

毎回では無いが、龍平は可愛がり方が普通ではなかった。

いい言い方をすれば、【ドS】。
悪い言い方をすると、【虐待】でもあった。

小さい事は、寝ているのを起こしたり、餌をとりあげて喜んでいたり。

でも、言う事を聞かない時は、あの小さいチェルシーを足で蹴ったり、テーブルから落としたり、体を床に押さえ付けたりした事もあった。

私はその度に「やめて!可哀想でしょ」と言って、龍平から救い出した。

こんな時のチェルシーは、震えて怯えていて、私に必死にしがみついた。

ママはこれを聞いて

「そんな人だったの…」

と、信じられないといった顔で言った。

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