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ワタシの履歴

第35章 複雑②

その日の帰りの電車の中、バイブにしてある携帯が震えた。

カバンから、ピンク色の折りたたみ携帯を取り出し、サブディスプレイを見てみると、【大宮洋平】―洋平君からだった。

『さっそく?』

【メルアドありがとう
絶対に冬は輝子ちゃんのスキー場に行くね
明日も講習頑張ろうね】

『…彼女と帰ってるだろうに、目の前でメール打ったのかな…?とりあえず後でいっか…』

私は携帯を閉じて、カバンに戻した。

すると、また携帯が震えた。

『…?』

【1日目、お疲れ様
今夜は宿題で大変だね
明日さ、午後早めに終わるみたいじゃん
終わったら1杯飲み行くべ】

講習を一緒に受けていたクラブの友達、葉月さんこと、ズッキーからだった。

『飲みかぁ…まぁ、1杯なら大丈夫かな?…
【お疲れ様
ホント宿題なんてめんどくさぃよね
明日は余り遅くなれなぃからホントに1杯だけになりそぅだケド、それでイィなら行くべ】
…送信っと』

そしてまた、カバンに携帯を仕舞った。

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