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ワタシの履歴

第35章 複雑②

「そうだとしても、今は彼氏とかはまだいいかなぁ…」

そう。この時は離婚してからまだ2ヶ月しか経っていなかった。

慶太と、あんな事があった後というのもあって、私は彼氏は欲しいとは思っていなかった。

晃史くんという存在はあったけど…

ただ、【この先、私を愛してくれる人はいるのか】という不安は心の中にあった。

これは慶太にも言ってきた言葉だ。

ズッキーにもそんな不安な気持ちを話したが、『まだ若いんだし大丈夫だよ』と言ってくれるだけで、私の不安はぬぐい去られる事はなかった。

付き合う人は、出来るかもしれない。
実際、晃史くんと一応付き合っている…?

でも、私と家庭を持ちたいと思う程、私を愛してくれる人はいるのか…
晃史くんの私への感情は、きっとそれとは違う。

愛してくれる人は欲しい…けど今は…そんな複雑な心境だった。

離婚したばかりで、色々な事が不安だったのもあるのだろうが…

だが、そんなの誰にも分からないし、不安になるだけバカなのかもしれない。

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