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ワタシの履歴

第37章 不透明

4月下旬、私は雪山を降りた。

初めての篭りは、色々な経験が出来て、かつ、焦りも生まれた。

週2日しか滑れなくても、確実に上達していく人もいる中、私は数をこなして身になっていくタイプっぽい。

自分で全然上達した気がしなくて、来シーズンも絶対に篭る!そう心に誓って降りた。

5月、また冬に篭るため、私はバイトを探していた。

気に入ってくれた温泉旅館に戻る事も考えたが、私はそれを断った。

離婚して、両親に心配かけていると思い、両親と一緒に住みながらバイトする事にしたのだ。

掛け持ちを考えていたので、見つけたバイトは2つ。

1つは本屋さん。そしてもう一つはスーパーの鮮魚だった。

本屋さんは週4~5日、夕方から24時まで。

鮮魚は週3~4日、早朝から12時まで。

2つとも休みの日は月に1日か2日で、私は忙しい毎日を過ごしていた。

高田くんとは、ただでさえ千葉と群馬の遠距離だったが、余計に会う時間も減っていき…茨城の晃史くんと会う時間も減っていった。

時間もそうだが……気持ちが会う事を避けていた。

2人とも、違う理由で…。

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