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ワタシの履歴

第37章 不透明

高田くんの事は、嫌いになったわけではない。

いい人だし、一緒に居て苦ではない。

でも、【男】として見れなくなっていた。

ボードを教えていくうちに、余計にそうなってしまったのだろうか…

それは自分でも分からない。


ただ、余り会いたく…無かった。


月に1回、お金を貯めている私の為に、わざわざ千葉まで来てくれて、デートをしていた。


その時でも、私はセックスを断っていたー



晃史くんとは、雪山降りたら会う約束をしていた。

心は複雑だったが、晃史くんと会い、セックスをする。


降りてから2回ほど晃史くんと会ってセックスをした後、私は会わないようにした。

「バイトが忙しい…」そんな理由を繰り返した。

それでも晃史くんは「夢に向かって頑張ってるのは応援してるよ!」といつも言ってくれて、「だから我慢するね」と言ってくれていた。


でも私は【セフレ】と思うようにしていたけど、それは難しかったようだ。

晃史くんといると、ドキドキして…でも心が苦しくなっていく。

抱かれても、後で虚しさが広がっていく。

ーーーこの人は…子供が家で待っている。妻もいる…。こんな事をしていていいのか…私の事は【愛】では無いんだ…快楽だけの相手…ーーー

そういう思いが広がり、ハマってしまいそうな自分を抑えるので精一杯だった。






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