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好きになっちゃだめッ!!

第6章 本当の気持ち

あ…聞いちゃいけなかったかも…


『すいません今のは気に「母さんはいないよ。」』


遠い目をしながら、口を開いた。

「母さんは僕が小さい頃に事故にあったんだ。不慮の事故。」


ガタッと席を立つ。


「母さんは薔薇が好きだった。その日も薔薇を買って帰る途中だったんだ。」


だけど…そう言いながら、花瓶に差した薔薇に触れる。


「車との接触事故。母さんに守られた妹は助かった…。」


セナ様は苦しそうに呟いた。


妹だなんていたんだ…。


「その後、妹は重い病気にかかって海外へ渡航。父さんもそれと同時に海外へ。」


それって結局…





セナ様は独りぼっちだったて事?

最初に見たセナ様の顔を思い出す。


つらそうに苦しそうにしてた顔。

あなたは…何年も独りぼっちだったの…?




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