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好きになっちゃだめッ!!

第8章 隠された真実

ひたすら、ただひたすらに走った。



星城を離れるために、二度と捕まらないように。


聖奈…聖奈!!


ごめんなさい、聖奈…。


私のお腹に宿ってしまったから、聖奈を酷い目にあわせてしまった………!!


全部、全部嘘だった…。


優しくお腹をいたわってくれた夫も


自分の事のように喜んでくれた屋敷の人も


みんなみんな…嘘だった…。


『ひっく…ひっく…』


ガクッと座り込む。


『庄ちゃん…庄ちゃん…』


庄ちゃんに会いたい…。


私は、力を振り絞って歩き出した。




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