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「何で…お前が…」


ひどく動揺している奏。


怒りと憎しみが俺の体を掻き立てる。


プチン


何かのリミッターが外れた。


ボコッ!!


「ぐはぁっ!!」


吹き飛んでいく奏。


動揺している隣の男の顔面にストレートを浴びせる。


メリッ


鈍い音が響く。


「うわぁあ!!鼻がああ!!」


鼻から血を流しながらうずくまる男。


最後の1人は腰が抜けて立てなくなってる。


「ひ、ひぃ!!!ゆ、ゆ、ゆるし…ぐぎゃあっ!!!!!」


バキッ!!!


倒れ込む男。


その上に馬乗りする。


『聖奈の痛みはこんなもんじゃねぇぞ!!!!!』



そして、何度も何度も顔を殴る。

バキッメキッ


拳から血が滴る。


死んで…償え!!!!!



「やめ…て…」


ピクッ


振りかざしたまま止まる。


ベットの上には、聖奈がいた。


「お願い……………」


ツー…と涙を流す聖奈。


『聖奈…』


男はピクッピクッと痙攣している。


死んでしまうところだった…。