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『だから…俊の気持ちに答えられない…』


ごめんと頭を下げる。


俊は一瞬悲しそうな顔をしたけどすぐに微笑んだ。



「そっか…」


『でも』



「……………でも？」


『気持ちは、伝えない』




その言葉に俊がは？と言う顔をする。



「何でだよ」


『それは…………っ』


「血が、繋がっているからか？」

『………………』



はぁーとため息が聞こえる。


「お前の気持ちはそんなもんに囚われるのか？そんなもんに囚われるほど弱いものなのかよ？」



『そ、そんなものって…』


「そんなもんだよ。俺ふっといてそれねぇだろ」


フラれ損じゃんと項垂れる。