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好きになっちゃだめッ!!

第10章 それでも…

***


「あーあ。あんたもお人好しやなぁ」


『てめぇ…起きてたのかよ』


朱里が大きく伸びをしながら起き上がる。


「好きな女励ますなんて、珍動物やな」


『うっせぇよ…』



「ま、あんたが言わんかったらうちが言うつもりやったけどな」


そう言うとにやっと朱里は笑う。



「初恋は実らんて言うしな!次の恋やで次の恋!」



わはは!!と背中を叩かれる。



『ぜってーバカにしてやがる…』





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