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好きになっちゃだめッ!!

第10章 それでも…

***



走って走って走る。


何だか、前にもこんなことがあった気がする。


そうだ。庄蔵さまの…。


でも、あの時とは違う。




心は弾み、足取りは軽い。



風も背中を押してくれる。




もう、どうなったっていい。





私は好き。セナ様が好き。








走る傍らに海が広がる。





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