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好きになっちゃだめッ!!

第5章 接近

それから、他愛もない話をしているといつの間にかお昼近くになっていた。


『はぁ…き、気合入れすぎた…』

「だね…はぁはぁ…」


一生懸命に花に水をやるがあまり奥の方まで来てしまった。


辺り一面の花に囲まれながら、2人はポツンと寝そべる。


遠慮がちに太陽の光が差し込む。


『とっても綺麗…』


すごく居心地がいい。


「僕もそう思ってたところ。」


2人は顔を見合わせてふふっと笑う。


「あ、そうだ!!」

バッとセナが起き上がる。


「ここ、2人の秘密基地にしないか?」


ぱあぁあと無邪気に笑う。


『あはは!!いいですね、それ!!』


意外とセナ様って幼いんだな〜


なんだか可愛い♪


「こうゆうのも、なんだか…いい「セナお坊っちゃま〜!!」」


「『!!!!!!!!』」


遠くの方からおじ様の声が聞こえる。


「セナお坊っちゃま〜どこに行かれたのですか〜!!」


セナ様の方を見るとあ…という顔をしている。


『行った方が…』


「だねじゃあ…」



チュッ


「楽しかった…またね」


そのままガサガサと出て行ってしまった。


ちゅっ?

ソッと頬に触れる。


まだ柔らかい唇の感覚が残る。


き、き、き、き………………



キスされた〜っ!?


かぁぁぁと一気に熱を帯びる。



あ、あのプレイボーイめ…!!!


『油断も隙もないんだから…!!』


しかし、しばらく動けなくなった聖奈であった。




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