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好きになっちゃだめッ!!

第5章 接近

椅子にボサッと座る。


『チッ………』



窓の外を見る。


まだ彼女は外にいるようだ。


花にまだ水をやっている。


あっ転けた。


頭から花の中に突っ込んでいる。

慌てて起き上がって花を心配しているようだ。


『ははは…パンツ丸見え(笑)』



ふとさっきの淡い時間を思い出す。


彼女の瞳は真っ直ぐで…無垢で純粋で…



汚れを知らない瞳。


俺とは正反対。



まるで…


コンコン


『どうぞ』


「失礼します、今晩の用意をそろそろはじめても………」



『わかった。お願いする。』


俺は庭の彼女をジッと見つめた。


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