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好きになっちゃだめッ!!

第5章 接近

カチャ…カチャ…

「で、お前ちゃんとやってるのか?」


チラッと前を見ると年がら年中眉間に皺を寄せている父親が見えた。


『まぁ、それなりには。』


はぁ…と言うため息が聞こえる。

「お前はもう子供じゃないんだぞ。妹のためにもしっかりやれ。」

その言葉に俺の手が止まる。


また、"妹"。


俺は妹の奴隷か。

妹妹妹妹…


父さんの頭には妹しかない。


病弱な体の妹は海外で療養中。


同時に父親も海外に飛んだ。


「返事は?」


『……はい』


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