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幼なじみ

第1章 気付かなかった。

屋上で昼飯…

俺らがいつものように階段を上って行くと……
女の複数の声…
女A「あんた!うざすぎ!幼なじみだからって偉そうにすんな!」
女B「ちょっと!なんとか言いなさいよ!」
おいおい…複数で一人にか!?
女C「ちょっと聞いてんの?」

小さな悲鳴とともに一人の女の子が、落ちてきた。
匡人が抱き止める!
よく見ると…
匡人「実花?なんで?」
実花は、そのまま気を失ってしまった。


保健室
ガラッ
匡人「先生!!」
保健の先生「えっ!どうしたの?えっ実花ちゃん?」
匡人「先生は実花の事知ってんの?」
保健の先生「常連…ちょっと言い方悪いけどね。」
亮太「常連?」
保健の先生「ちょこちょことケガしたり…いじめられてるみたい。」
亮太「えっ?」
保健の先生「あんた達みたいに目立つイケメンと幼なじみなんだもんね。やっかみじゃないのかなぁ?実花ちゃんには『3人には言わないで!』って…でも今日みたいな事があったら言わないわけには、いかないもんね!」
俺達は今までの事を全部聞いた。

10分後

やっと気がついた実花は俺達を見てびっくりしていた。
ちゃんと話すのは2年ぶり…くらいかな?



放課後
春日「実花、一緒に帰ろ!」
実花「あの…でも…。」
女B「ちょっと田村さん!!」
実花は、びくびくして俺達のほうを向いて何かを言おうと…
亮太「悪いけど、俺らの約束のほうが早いから、実花来い!」
女A「ちょっと田村さんには私達のほうが!」
匡人「お前らが実花を階段から突き飛ばして落としたんだろう?」
女C「勝手に落ちたんじゃない!!ねっ?田村さん!」
亮太「これ以上、実花に何かしたら許さないからな!!」
俺らは実花の鞄を持ち、実花の手を引っ張り教室を出て行った。


帰り道


春日「実花いつから、こんな事になってたんだよ?」
下を向いて何も答えない実花の顔を見ると目が潤んでいた。
春日「実花…気付いてやれなくてごめん。」

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