止まらない愛を、私に。
第2章 バイト
時間は7時。
夕食か…。
「あの…、何、作ればいいですか?」
「適当で。出来ればヘルシーなやつがいいかな」
ヘルシー…か。
「野菜炒め」とかかな。ヘルシーと言えば。
そう思って、野菜を切り始めた。
連はリビングでテレビなどを見ていた。
…いったい、この人の仕事はなんだろう。
「…痛っ」
連を見ていたら、包丁で手を切ってしまった。
ジーンとした痛さが広がる。
血は少ししか出なかったけど、指だったから絆創膏がほしい…。
「あのぅ、連?、絆創膏ある?」
「どうした?」
「指切っちゃって」
私は、連に指を見せた。