止まらない愛を、私に。
第1章 ごめんね。
「今日は、モテモテだったね。麗」
んっ、コイツッ!!
まさか…。
盗聴!?
なんで、知ってるの?
「全部…聞いてたの?」
「んー、まあね」
「最低!!!」
私に近づいてポケットを触った。
…ラブレター見られる!
って思ったけれど、触ったポケットはラブレターじゃないほう。
そのポケットにはローターみたいなものが入っていた。
これ、盗聴器!?
なんで気づかなかったんだろう…。
「本当に鈍いよね」
そいつはクスクスと笑い始めた。
うっ…うざいっ。
私の顔を覗き込んで、
「そんなとこがかわいいよ」