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第3章 葬儀




彼の葬儀は
斎場で行われた



参列者は
黒い喪服姿の男性が
ずらりと並んだ


僕は顔を上げられず
ポツンとひとり
壁際に立っていた


第一発見者と言うだけで
僕を見る視線だけが
冷ややかに注がれ


僕は焼香を済ますと
足早に斎場から
逃げ出していた





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