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第3章 葬儀



無意識に
辿り着いた
彼の部屋


葬儀屋が彼の排泄物を
拭い去った跡と


土足の足跡が
彼の部屋を
踏み荒らしている


彼が寝ていた
ベッドの上に
膝を抱え座り


彼のいない部屋で
ひとり


それでも
僕は
泣くことが
出来なかった


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