
「俺は、男だ!クソ野郎」
第4章 調子乗んなっ!
は…?
ま、まぁ、確かに
男とキスするくらいなら、
大悟した方がよかった的なこと
言ったけどさ…
誰も本気で
大悟とキスしたいとは、
言っていねぇよ!
つか、どんな解釈してんだよ。
その前にあれは、そもそも
冗談だし。
「だ、大悟…よく聞け。ああ言ったのは、お前を笑わすための冗談だったんだよ。人の話を最後までちゃんと聞いとけば、こんなことにならなかったのに!!」
俺は、ギロッと鋭く睨み付けながら
そう言った。
男同士でキスなんて
普通しないのに、
何であんな頭に残ってしまう
濃厚なキスしてんだよ!!
もう、最悪だ…。
落ち込んでいると、隣で
聞いていた大悟の様子が
ブラックになるのが見えた。
