
「俺は、男だ!クソ野郎」
第5章 鬼ごっこ…?
心の中で助けを呼んでいると、
背後から、そっと現れて
「おい、ハゲ。誰の許可なく岬に触れてんだ?」
ぶわぁっと、闇のオーラをまとって
大悟は不機嫌にそう言いながら、
俺と金太郎を引き離してくれた。
あー、やっぱり、
いつもタイミングがいいよな…。
今、ものすごく恐ろしい笑みを
作っている大悟を見て、
ふとそう思った。
「ハゲてねーし!つか、岬ちゃんは、お前のじゃないだろ。何、勝手に彼氏ヅラ、してんだよ!」
金太郎は、意味のわからない
日本語を使って、大悟をキイッと睨んでいる。
マジ、こいつ…
バカだろ。
お前の頭は
ただの飾りかよ。
はぁ、もうなんか
疲れて俺までポカンとなっちゃうぜ。
