
「俺は、男だ!クソ野郎」
第5章 鬼ごっこ…?
――――………。
「俺の岬ちゃ~ん!」
ドンッー
「うっ…」
教室に入ると、急に
何者かに正面から抱きつかれた。
結構、痛いぞ…。
多分、俺にこんなことを
してくるのは、
「お、おい…金太郎、今すぐ離れろ」
コイツしかいないだろう。
どこで間違ったスキンシップを覚えたか知らないが
そのせいで被害に合う俺の身にもなれ。
「えー!やだ♪離れたくない~!だって、岬ちゃん、いつもすっげぇいい匂いするんだもんー♪癖になる」
すると、俺に
スリスリとしてきた。
「ま、まじでやめろ。意味わからん」
つうかお前は、犬か。
半分呆れていると、
「俺は、岬ちゃん不足なの~♪」
「いや、別にそんなのいいから」
「またまた、照れちゃって!可愛いな~♪大丈夫、俺は十分岬ちゃんの気持ちを理解してるから!」
「は?何言ってんだ」
俺の気持ち、全然わかってねぇだろ!
嘘つきめ。
「あー、岬ちゃんが欲しくてたまんない」
ギューと、抱き締めている力が
強くなる。
あっ、すいません。
今、誰か暇なら
まず110番してくれ!!
