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「俺は、男だ!クソ野郎」

第7章 助けて大悟…









そう、大悟から

何やらただならぬ妖気みたいなのが感じられる。





眉間にしわを寄せた顔は

人を殺せそうなくらい怖いけれど、



恐ろしいことに

そんな殺人鬼みたいな顔をしていても



かっこよさが崩れないのだから、

大悟という人はすごいと思う。




って、こういう時に俺は、

何考えてんだ。




つか。


あぁ…やばい。

視界がフラフラしてきた。









さすがに、

股間のこの膨らみはおかしいって気づくよな。







「…アイツから何か貰って、口にしなかったか?」



未だに妖しい空気を纏いながら

大悟はそう言った。







く、口にしたもの…。

確かに口にした。





「キャ、キャンディ…っ。なんか、媚薬とか言ってた…」




だから、こんなにも身体が

おかしくなっている。







「なるほど、やっぱりな。…アイツ殺す」




殺気を放ち、拳を作りながら

どこかへ行こうとする大悟。








え、どこに行くんだ…っ。




ま、待って…。






「…んっ」


俺は、フラフラしながら、

どこかへ行こうとする大悟の袖を掴む。




なぜ、この行動に出たのか

自分でもわからない。






「岬…?」




「お願い…。どこにも行かないで…」




ただ、一人にしないで。





俺の身体…

どうしちゃったんだろ。




これほど、変な気分になるなんて

おかしいだろ…。






熱くて、そう、

かなり変…。







「た、助けて大悟…」




もうダメだ。


ぎゅっと後ろから大悟の腰に手を回す。




こんな感じ初めてだ。


苦しい。


辛い。







お願い、どこにも行くな…っ。


助けて…。













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