
「俺は、男だ!クソ野郎」
第7章 助けて大悟…
「え、…ちょっ」
すると、
クルッと大悟の体勢が変わり、
ぎゅっと正面から抱き締めてきた。
「…今の言葉、取り消すとか無しだぞ」
そう言って、大悟は
俺を軽々ベッドまで運び、
そのまま、その上に下ろした。
「だ、大悟…っ?」
急なことに
把握できなくて首を傾けてる。
「無意識に言ったと思うけど、俺は、全部本気で受けとるよ」
「え…?」
ドサッー
気づいたら、あっという間のうちに
大悟が俺に跨がっていた。
「あと、岬がこんな状態になっているのにどこかに行くつもりなんてないよ。ただドアを閉めようとしただけ」
大悟は、軽く笑いながら
ドアの方を
『あれあれ』と言いながら指差す。
その方向を見ると、少し隙間があって、
ドアは確かに開いていた。
「そ、そうだったのか…っ」
俺は、何を勘違いして…。
急に恥ずかしくなり、
大悟から目線を逸らす。
「……それに、急に後ろから抱きつくなんて反則」
「わ、悪かった…」
驚かせてしまったのかと思い、素直に謝る。
そして
忘れてくれと言いながら口を押さえた。
