
「俺は、男だ!クソ野郎」
第7章 助けて大悟…
きっと、さっき俺が『助けて』と言ったから
大悟もそれに答えてそう言ったのだろうけど
「だ、大悟…っ?」
なぜ、俺が着ているワンピースを
脱がそうとする必要があるっ!?
そう、大悟は今
ガバッとワンピースをめくっていた。
おかげで中身は晒し放題。というか
丸見えで筒抜け状態。
「ちょ、や、やめろ…っ。す、ストップ!!」
俺は、勢いよく
前で手を交差させて、
守るようにぎゅっとした。
「…岬?この手は何?」
にこ~と笑顔で言う大悟。
違和感ありすぎで怖い。
「た、確かに助けてとは言ったけど…なぜ脱がそうとしてんの…っ?」
「なぜって…岬、今ものすごく熱いんでしょ?だからだよ」
「だ、だからってそこまでしなくても…ってうわっ!」
「チッ。こんな脱がしやすい格好しやがって」
舌打ちをしながら大悟の手は、
俺の太ももに触れていた。
「そ、そんなとこ触るな…っ!」
ビクッと何か衝撃みたいのが
身体中を駆け巡る。
「…なんで?感じるから?」
大悟は、嬉しそうにクスッと笑いながら言った。
俺はもう、色々と絶えれなくなり、
手で顔を隠すように覆った。
