
「俺は、男だ!クソ野郎」
第8章 ドキドキが止まらない。
え。
さっきの続きってなに。
冷や汗が背中に流れる。
再び、変な行動にで出す大悟。
「ちょ、待って」
何考えてんの。
とにかく、押さえつけられている手を
放してもらいたい。
「何秒?」
「な、何秒とかじゃなくて、待てって言ってんだよ」
時間制にするのやめろ。
キッと睨んだら、大悟は優しく微笑む。
あ、…まただ。
また俺、ドキドキしてるじゃん…。
ただ、大悟と目が合っているだけなのに…
おかしすぎる。
頬を掴まれたままの体勢で
顔をうつむけた。
「どうした?下を向いたりして…拒むとか禁止だよ」
大悟は、俺の異変に気づき
すぐさま、無理やり上を向かせる。
「…こ、こっち見んなって…っ!」
俺は、視線を逸らす。
きっと、今
真っ赤になって変な顔しているに違いない。
