
「俺は、男だ!クソ野郎」
第8章 ドキドキが止まらない。
そんなみっともない顔、
恥ずくて晒せねぇよ…。
なんて思っても、大悟はお構い無しに超見てますが。
「岬…」
俺の名前を呼んだと思った瞬間、
大悟の胸におさめられていた。
気づいたら、
腕の中に閉じ込められている。
すぐさま、え?ってなる。
「く、苦しいぞ…大悟くん」
そう突っ込みを入れた同時に
ふと耳を澄ませた。
あ、あれ…?
大悟の心臓もドキドキいっている…?
顔が大悟の心臓辺りに押さえられているため、
音が聞こえてきた。
もしかして、
この心臓のはやさが通常なのか?
今までに、こういう免疫がないから
わからないけど…。
「なぁ…大悟。早く教室戻ろうぜ」
「なんで?」
「なんでって…お前、そろそろ鐘鳴るし、常識わからないのか?」
ちゃんと時間は守らないと!←
