
「俺は、男だ!クソ野郎」
第1章 俺は“男”だって!
「や、やめろ!」
俺は無我夢中で、大声で叫ぶ。
そして奴らを威嚇するように
鋭く睨んだ。
「…かわいー」
「それ睨んでるつもり?逆効果なんだけど」
ニヤッとしながら、
少し頬を赤く染める男ども。
男に可愛いとか言って気持ち悪っ!
「こ、この変態野郎!」
歯を食い縛るように奴らに向けて
言ってやった。
…本当、頭がイカれてやがる。
「やべぇー……今ので勃った」
「さすがに涙目になりながらそんなこと言われたら……」
は…!?
ちょ今、俺………ヤバイんじゃね?
何かを察知した俺は、
バシッと腕を払おうとするがなかなか放れない。
