
偽り王子様
第10章 5日目*想い
プルルル
「もしもし」
「春?話したいことがあるの!今から帰ってきて」
「ッ!?分かった…すぐ行く」
ブチッ
電話越しの春の声に
ドキドキした
前よりも、気持ちが大きくなってるんだ
家に着くともう春は来ていた
「久しぶり」
「うん」
「話したいことって?」
「3日前香奈と会ってたよね?」
「……」
「見たの…公園で、香奈が泣いてた、それを慰めてた、ねぇ香奈と会ったことないなんてなんで嘘を着いたの?」
まだ信じれる
だから本当のこと教えて?
「確かに会った、嘘ついてごめん、でもやましいことなんてない、香奈はお前のこと心配してた、」
「え…」
「あいつは…」
ーーーーーーーーーー
