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ひまわりのキミ。

第16章 ひまわりのキミ。13

「あー…。結局売上で勝ったの、“高橋星菜との2ショット”かよ。そんなの、絶対勝てねぇよな」

「だよなー…。星菜ちゃん、10代に人気のトップモデルな訳だし。ずりぃ…」


そうなんです。

私達のクラスは2位で、1位にはなれなかったんです。

残念だけど、皆で頑張れたんだから良かったと思う。

それより…。

高橋星菜って誰?


「まーた言ってる。男子も懲りないんだから」

「さきちゃん」

「まあ確かに、負けたのは悔しいけど皆で頑張れたんだから良いじゃん」


さきちゃんは段ボールを破きながらそう言った。

あっという間だったから、寂しいや。


「…でも、高橋星菜ってテツの元カノだろ?そっちの方がずりぃ…!!」

「知るかよ。」


え…てっちゃんの元カノ…?

って、あの子!?

え、あ、あの子ってトップモデルなの…!?

通りで可愛くてスタイルも良い訳だよ…。


「ね、ねぇ、さきちゃん。高橋星菜ちゃんって知ってる?」

「え?うん、知ってる。カリスマ的才能の持ち主で、この学校の一年生。トップモデル」


しかも私だけ、知らない…。

あんまり雑誌見ないから分かんないや。


「てかさー、今日の後夜祭何すんの?」

「あー、そういえば。委員長は?」


後夜祭。

その言葉にドキッとした。

その時に、てっちゃんと時計台で待ち合わせだ。

ドキドキするよ…。


「皆ー、今日の後夜祭の話するから集まってー」


そう言って水希ちゃんが教室に入ってきた。

今年は何やるのかな?

次々と皆が水希ちゃんの周りに集まった。


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