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ひまわりのキミ。

第16章 ひまわりのキミ。13

「今年は肝試しだってさ!」


肝試しっ!?

わ~!楽しそう!

実は結構オカルトに興味あるんだよね。


「おおっ!マジか!楽しそうじゃん」

「えぇ~…。あたし、そういうのムリ~…」

「肝試しだって。夏子は平気?」

「うん。大スキ」


さきちゃんは呆れていたけど、全然平気だもん。

楽しみで仕方ない。


「19時からだから、早く片付けしよう」

「そうだねー」


水希ちゃんのその一言で皆が一斉に手を動かし始めた。

私は辺りを見渡して、“彼”がいないことに気付いた。

…太陽くんは?

いつもなら、こういうときに一番盛り上がってるハズなのに。

どこだろう…?


「さきちゃん…、私トイレ行って来るね」

「OK~」


なんとなく、太陽くんを探しに行くって言うことに気が引けた。

きっと誰かに気を遣っていたからかも知れない。


――――


「太陽くんっ…」

「夏子…」

「こんな所に来てたんだ…」


私は色々な場所を探して、屋上に辿り着いた。

そしたら、太陽くんをようやく見つけたんだ。


「ごめんな」

「え…」


太陽くんが突然謝ってきた。

え、何?


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