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ひまわりのキミ。

第1章 ひまわりのキミ。1

「なにボーッとしてんの。入れよ」

カアッと顔の中心から熱さが一気に広がった。

…触れられた肩までもが熱くてジンジンしている。


「行くぞ」

「はい…」


なぜか、敬語になってしまったのは、緊張しているからだ。

2人肩を並ばせて、雨の中を歩く。


「ヤバいよな、この雨の量は」

「そうだね…」


傘の無い私を良心で助けただけだ。

けど、思い込みの激しい私は、『特別』に思われていると、解釈をしてしまう。

てっちゃんは優しいから。

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