ひまわりのキミ。
第1章 ひまわりのキミ。1
「なぁ…」
てっちゃんの声に私は我に返った。
雨が降る雑音とてっちゃんの声。
「お前さ、好きなやつとかいんの?」
それは突然のことだった。
だから、かなり焦ってしまった。
「え、ええっ…?」
間抜けな声が出てしまった。
でもそんなことより、質問の答を探さないといけない。
私の好きな人はてっちゃん。
でも、そんなこと言える訳がない。
言ってフラれるのなんて目に見えてるし…。
どうする?
私が迷っていると、てっちゃんがこう言った。
「あ…。別に無理して言わなくても良いから」
「そういう訳じゃ…」
「……ん?」
「じゃあ何?」とでも言いたげな目で、てっちゃんは私を見る。
徐々にゆっくりになる足取り。
てっちゃんはそれに気付いたのか、歩幅を合わせてくれた。
……好き。
でも、言えないよ…。
「えっと…その…。私、好きな人居ないの…」
本当は隣にいる。
でも告白しても意味なんてない。
「…そっか!なんだよ、つまんねーな」
てっちゃんは笑った。
「ごめん…ね」
でも私ってバカだよね。
「てっちゃんは…いる、の?」
なんでこんなこと聞いたんだろう。
てっちゃんは一瞬ためらった顔をしてから言った。
「いるよ」
そう言って恥かしそうに頭を掻いた。
『いるよ』
その言葉が頭から離れない。
なんで私聞いちゃったの…?
てっちゃん…好きな人いるんだ…。
私の頭は真っ白くて何も言えない。
「っ……」
そっか。
私、すでに失恋してたんだ。
…涙出そうだ。
てっちゃんの声に私は我に返った。
雨が降る雑音とてっちゃんの声。
「お前さ、好きなやつとかいんの?」
それは突然のことだった。
だから、かなり焦ってしまった。
「え、ええっ…?」
間抜けな声が出てしまった。
でもそんなことより、質問の答を探さないといけない。
私の好きな人はてっちゃん。
でも、そんなこと言える訳がない。
言ってフラれるのなんて目に見えてるし…。
どうする?
私が迷っていると、てっちゃんがこう言った。
「あ…。別に無理して言わなくても良いから」
「そういう訳じゃ…」
「……ん?」
「じゃあ何?」とでも言いたげな目で、てっちゃんは私を見る。
徐々にゆっくりになる足取り。
てっちゃんはそれに気付いたのか、歩幅を合わせてくれた。
……好き。
でも、言えないよ…。
「えっと…その…。私、好きな人居ないの…」
本当は隣にいる。
でも告白しても意味なんてない。
「…そっか!なんだよ、つまんねーな」
てっちゃんは笑った。
「ごめん…ね」
でも私ってバカだよね。
「てっちゃんは…いる、の?」
なんでこんなこと聞いたんだろう。
てっちゃんは一瞬ためらった顔をしてから言った。
「いるよ」
そう言って恥かしそうに頭を掻いた。
『いるよ』
その言葉が頭から離れない。
なんで私聞いちゃったの…?
てっちゃん…好きな人いるんだ…。
私の頭は真っ白くて何も言えない。
「っ……」
そっか。
私、すでに失恋してたんだ。
…涙出そうだ。