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ひまわりのキミ。

第3章 ひまわりのキミ。3

「アハハハハッ!!」

「さきちゃん、そんなに笑っちゃ失礼だよっ」

「ひ~…お腹いた…」


チラッと視線をてっちゃんに向けた。

友達と笑い合っている。

昨日の今日だからすごく気まずい。

てっちゃんも怒ってるよね…。

やっぱり私、あんなことしなきゃ良かった。

そんな後悔を今さらしたって遅いけど。


「いいの?話しかけなくて」


さきちゃんがそう言った。

私がてっちゃんを見て居たことに気が付いたのだろう。


「うん…。諦められるように努力しなきゃ」


嘘。

本当は諦める努力なんか絶対に出来ない。

今だってどうしても目で追ってしまうのに。


「ふーん…。本当にそうするの?」

「だって、もう無理だから…」


好きな人は、きっと可愛くて性格もきっと良い子なんだ。


「そんなのはさ、夏子が決めることじゃないじゃん」


「先生来た」その一言を告げて、さきちゃんは席に戻って行った。

私が決めることじゃない…か。

それは確かにそうだ。

でも、私の事は好きじゃないって分かった以上、何も出来ない。

ただ見つめてるだけで精いっぱいなんだ。


「きりーつ。れーい」

「お願いします」


一時間目は、心が重たいままで始まった。

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