テキストサイズ

ひまわりのキミ。

第1章 ひまわりのキミ。1

「おっはよーー☆…って、あれ?俺だけかと思ったら。お前ら居たのかー」


そんな時に、同じクラスの杉野 太陽くんが教室に入ってきた。

『ナイスタイミング』

心の中で、思わずそう呟いた。


「お前、誰も居なかったらあいさつしても意味ねぇじゃん」

「そっか~…。でも、お前居てもあいさつ返してくんないじゃん」

「ん?それは、お前だからだよ」

「なっ、なんだって!?」


杉野くんとてっちゃんは大の仲良し。

いつも2人一緒。

そんな2人を見ていると、正直羨ましいと思う。

私もてっちゃんとあんな風になりたいな…。


「てかさ、2人何してたん?」

「あー…、夏子に勉強教えてた」

「ふーん…」


一瞬だけ、杉野くんの顔が曇った気がする。


「夏子、昼休みどうする?やる?」

「えっ…。じゃ、じゃあ、お願いしようかな」

「りょーかい。じゃ、また後で」


てっちゃんは、いつの間にか増えているクラスの友達のところへ行き、はしゃいでいる。

また、昼休みもてっちゃんと過ごすことができる。

そう考えただけで、胸がドキドキしてきた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ