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ひまわりのキミ。

第1章 ひまわりのキミ。1

「だから、ここは√2になる」

「そうなんだ…!」

「分かったか?」

「うん!すごく!」

「そりゃ良かったわ」


ふっと笑ったてっちゃんの顔は、窓から差し込む日差しに照らされて、いつも以上に輝いてみえた。

茶色がかった髪がサラサラと動いていく。

目の前に座っているから、いつも以上にてっちゃんとの距離が近い。

だから改めて、てっちゃんのことをかっこいいと思った。

「てっちゃん、きっと先生に向いてるんじゃないかな~…」

「……」

「あっ…。ごめんねっ…」


しまった、つい口走ってしまった。

てっちゃんには、もう夢があるかもしれないのに。

「…なあ」

「う、うん…?」


まだ2人しかいないこの教室に。

私の破裂しそうな心臓の音が、響いてしまいそうで怖い。

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