ひまわりのキミ。
第8章 ひまわりのキミ。7
「夏子、中庭でお弁当食べよ」
「うん…」
お昼休み、さきちゃんに誘われて、お弁当を持ち中庭にやってきた。
さっき、あの子が教室に来ててっちゃんとどこかへ消えた。
考えたくない。
彼女といるところなんて見たくない。
…でも今頃、てっちゃんはあの子とお昼ご飯を食べてるんだ。
考えたくないのに…。
頭から離れてくれないよ…。
「夏子、ごめんね…。さっきの。余計なことしちゃって…」
「えっ…?ううん、全然大丈夫だよ」
さきちゃんは、罰の悪そうな顔で謝ってきた。
気にしなくてもいいのに。
私はさきちゃんを慰めて、大好きな卵焼きを口に入れた。
今はとにかく、好きなことをしよう。
そしたら、いつかは忘れられると思うし。
「お嬢さん方、こんな所でランチタイムかい?」
後ろから声がした。
振り向くと太陽くんが立っていた。
「太陽くん…」
「呼び捨てで良いよ」
そう言って太陽くんは笑った。
呼び捨てか…。
私に出来るかな…。
「嘘だよ。てかさ、それ美味しそうだね」
太陽くんが、私のお弁当箱の中の卵焼きを指差して言った。
「…うん。お母さんが作る卵焼きは美味しいんだ」
太陽くんは、ふっと笑って私の頭に手を置いた。
「そっか。俺も母さんが作る卵焼き好きだな」
そう、優しい声で言ってくれたから…。
何だか涙が出そうになった。
太陽くんはいつも優しいから…。
「うん…」
お昼休み、さきちゃんに誘われて、お弁当を持ち中庭にやってきた。
さっき、あの子が教室に来ててっちゃんとどこかへ消えた。
考えたくない。
彼女といるところなんて見たくない。
…でも今頃、てっちゃんはあの子とお昼ご飯を食べてるんだ。
考えたくないのに…。
頭から離れてくれないよ…。
「夏子、ごめんね…。さっきの。余計なことしちゃって…」
「えっ…?ううん、全然大丈夫だよ」
さきちゃんは、罰の悪そうな顔で謝ってきた。
気にしなくてもいいのに。
私はさきちゃんを慰めて、大好きな卵焼きを口に入れた。
今はとにかく、好きなことをしよう。
そしたら、いつかは忘れられると思うし。
「お嬢さん方、こんな所でランチタイムかい?」
後ろから声がした。
振り向くと太陽くんが立っていた。
「太陽くん…」
「呼び捨てで良いよ」
そう言って太陽くんは笑った。
呼び捨てか…。
私に出来るかな…。
「嘘だよ。てかさ、それ美味しそうだね」
太陽くんが、私のお弁当箱の中の卵焼きを指差して言った。
「…うん。お母さんが作る卵焼きは美味しいんだ」
太陽くんは、ふっと笑って私の頭に手を置いた。
「そっか。俺も母さんが作る卵焼き好きだな」
そう、優しい声で言ってくれたから…。
何だか涙が出そうになった。
太陽くんはいつも優しいから…。