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ひまわりのキミ。

第8章 ひまわりのキミ。7

「太陽ー。行くぞー」


向こうから男子の声がした。

多分、太陽くんの友達だろう。


「今いく。悪いな、坂井との飯邪魔して。じゃ、俺ちょっくらバスケしてくるから」


そう言って友達のいる所へと走って行った。


「ね、ねぇ!」

「ん?なに、さきちゃん」


さきちゃんは、何だか興奮しているみたいだった。


「杉野って、あんなキャラだっけ?!」

「え?いつも話しかけてくれる時は、あんな感じだよ…?」

「えーーーー!?」


さきちゃん、驚きすぎだよ…。

太陽くんは、いつも優しくしてくれて、本当に良い人だと思う。


「杉野ってやっぱり…。ねぇ夏子」

「うん?」


私はハンバーグを食べながら返事した。


「朝日奈なんて諦めて杉野にすれば?」


え…。

てっちゃんを諦めて太陽くん…?

確かに優しくしてくれるから、あんな人と恋をしたら辛い思いをしなくて済むと思う。

…だけど、どこかでてっちゃんを探してしまう自分がいるんだ。

てっちゃんには彼女がいるし、諦めることが大事だと思う。


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