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ひまわりのキミ。

第10章 ひまわりのキミ。8

「杉野」


そんなことを思っていたら、てっちゃんが立ち上がった。


「お前の意見に俺賛成!」

「ようやく分かってくれたか、心の友よ…!!」

ひしっと、2人が抱き合った。

クラスの女子の悲鳴が響き渡った。


「勝手に決めないでよ。皆の意見も聞かないと」

「何か面白そうじゃね?」

「太陽くんのスーツ姿見たぁーいっ」

「私は朝日奈くん!」


水希ちゃんがそう言う前にクラスは盛り上がっていた。

水希ちゃん、困ってるけど大丈夫かなぁ…?


「はぁ…。じゃあそれで決定ねっ!役割は明日の朝決めるから、解散っ!」


水希ちゃんは盛大なため息を吐いて、御開きにした。


「夏子~、あたしこれから部活のミーティングあるの。先に帰ってて」

「うん、分かったよ」


さきちゃんがそう言って走って行った。

私は部活をしていないから、すぐに帰る。


―ポン


私の頭に誰かの手が乗った。

…太陽くんだった。


「俺、超カッコいいホストになるから。期待してて」


ニコッと笑ってそのまま教室を出て行った。


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